地区大会が終了した。西部地区では、掛川西が浜松商を9-1の7回コールドで下し、7大会ぶり12度目の栄冠。中部地区の静岡高は5-1で島田商を退け、5大会ぶり20度目の優勝。東部地区の決勝は接戦になり、加藤学園が御殿場西を7-6で破り、2大会ぶり3度目の地区制覇。3校はいずれも、昨秋に続いて地区の頂点に立った。県大会は、組み合わせ抽選会を19日に行い、24日に開幕。各地区大会ベスト8の24校に、推薦の三島南を加えた25校が出場する。

    ◇    ◇    ◇

加藤学園が乱打戦を制した。3番手で登板した白岩大誠投手(2年)が、2回1/3を無安打無失点。粘る相手の勢いを止めた。7回に1点差に迫られ、なおも2死一、二塁。長打が出れば逆転の場面で、マウンドに立った。「準備はできていた」と、強心臓ぶりを発揮。初球の直球で遊ゴロに仕留めて波に乗った。その後も130キロ台後半の直球を軸に好救援。試合を締めくくった。昨年は右肩のケガに泣かされたが、今大会で高校入学後初のメンバー入り。「持ち味は真っすぐのキレ。緩急を使いながら、生かすことができた」と胸を張った。

打線も奮起した。2本の本塁打などで7得点。2番・佐野陸斗外野手(3年)は、同点の3回に右越えの勝ち越しソロ本塁打。高校通算29本目のアーチをかけた。県大会に向けて「チーム全体で、試合の流れに左右されないようなプレーを心掛けたい」と気を引き締めた。【古地真隆】