今秋ドラフト上位候補で最速152キロ右腕の市和歌山・小園健太投手(3年)は宿敵の智弁和歌山打線の猛打を浴びて、4回5失点の屈辱を味わった。1点ビハインドの6回から登板。上々の立ち上がりだったが7回に1点を失い、8回は先頭の徳丸天晴外野手(3年)に、この日最速の151キロ速球を打たれて左越え二塁打を浴びるなど、5安打を集中されて4点を失った。勝てば54年ぶりの春の県大会優勝だったが、逃した。「ストライクを取った後、少し甘く入って打たれた。細かいコントロールが今日はなかった。今日のようなことを起こさないために…。ここから切り替えて夏は絶対に智弁和歌山を倒したい」。3球団4人のスカウトが見守る前で、実力を発揮できなかった。