島田直也監督(51)にとって、リベンジをかけた関東第一との戦いも、逆転サヨナラ負けで決勝進出を逃した。

島田監督は開口一番「また、関東第一に負けちゃったよ」と悔しそうに話した。87年、高校3年時の春季関東大会準々決勝で関東第一と対戦。5対6で敗戦していた。34年がたち、監督として迎えた再戦に「やるべきことができなかった。当たり前のことができたかどうかの差。ミスで負けたわけだから」と、振り返った。

先発の大川慈英投手(3年)が2、3回以外の毎回で走者を背負う苦しい投球となった。8回2/3を投げ11安打6失点。得点の後の失点など、相手の流れを止めることができず、最後は右中間への同点二塁打で、センターが打球処理を誤る間に2者生還。逆転サヨナラ負けを喫した。大川は「腕を振って投げようとしたが、力が入って球が甘く入ってしまった。今日は修正ができなかった。これが今の自分の実力です」と下を向いた。

島田監督は高校時代、この関東大会敗戦の悔しさを糧に練習。夏は甲子園準優勝を果たした。その経験があるからこそ、日ごろから選手たちには「試合を経験して強くなる」と話している。今大会、打ち勝つ喜びにサヨナラ負けの悔しさも経験した。「甲子園に向けて、それぞれがどう取り組んでいくのか。もう一度考えなければ」と、一球一打のレベルアップに期待した。