第103回全国高校野球群馬大会(7月10日開幕)の組み合わせ抽選会が18日、前橋市内で行われた。今春センバツ出場の高崎健康福祉大高崎が3年ぶりに1回戦から登場し、中央中教校と対戦。チーム本塁打250発超の強打に小技を加え“最強のチャレンジャー”となって6年振りの聖地を目指す。センバツ後にチームの雰囲気を変えるため新たに主将となった綱川真之佑捕手(3年)は「目標は日本一。甲子園出場が最低ライン」と言い切った。

昨秋の関東大会を制すも、センバツは2回戦で天理(奈良)に完封負け。今春県大会も準々決勝で東農大二に完封負けした。長打だけでは勝てないことを痛感。バントや進塁打などの練習に時間を費やした。ナインにはこれまでの「シンプルに打つ」からの変化に戸惑いもあったが、地道に反復。綱川は「持ち味の打撃に走塁や小技の技術がついてきた。どこのチームにもチャレンジャー精神で臨みたい」と自信をみせた。青柳博文監督(49)も「チームの状態は上向きになっている。甲子園にピークが来るんじゃないかな」とさらなる成長に期待を込めた。

全国屈指の打力に加え今夏は着実に得点を奪えるように緻密さも磨く。県の頂点に立つために必要な6勝をいかに挙げるか。挑戦者として臨む。【関根直人】