シード大島が苦しみながら初戦を突破した。最速146キロのエース左腕・大野稼頭央(2年)が暴投やボークを記録するなどピリッとせず9回8安打6失点。それでもシードの意地だった。

1点差に追い上げた8回1死二塁。3番・泉航輔外野手(3年)の右前適時打で同点に追いついた。9回1死一、三塁で途中出場で背番号20の嶽崎慎外野手(3年)の中犠飛でついに逆転した。

実は6月5日に野球部で新型コロナウイルス陽性者が2人出た。全員濃厚接触者となり同7~20日まで練習中止。塗木哲哉監督(53)は「練習ができず不安で初戦が怖かった」と言い、不安が的中した形だが、なんとか総力戦で競り勝った。