羽黒が米沢東を11-4で下し、7回コールド。先発の二戸渚投手(3年)が6回を投げ、4安打12奪三振の好投。長井は酒田西を12-2で5回コールド。4回に打者12人を送る猛攻で8得点を挙げ試合を決めた。

夏の出場経験が誰もいない新チームが好スタートを切った。二戸は「初回は思うようなピッチングができなかったんですが、周りの声を聞きながらだんだん調子を上げられたので良かったです」と振り返り、6回まで毎回奪三振。4回には相手の中軸を3者連続三振で仕留めた。「甲子園に向けて自分の仕事を理解して投げていきたい」と意気込み、力強い直球を武器に強気で攻めていく。

打っては、6-4で迎えた7回に打者一巡で5得点。最後は菅井涼介主将(3年)が中越え適時打を放ち試合を決めた。「自分が打てばコールドが決まる場面だった」。狙っていた甘い球を逃さず中堅へとはじき返した。次戦(16日、山本学園)に向け、「1戦1戦、目の前の相手としっかり戦って甲子園を目指していきたい」と意気込み、遊撃から選手1人1人に声をかけ、さらなる連係を図る。

渋谷瞬監督(39)は「夏の経験不足が露呈した」と振り返ったが、夏の厳しさを経験できたことを喜んだ。目標の甲子園に向け、羽黒の夏はここから始まる。【濱本神威】