第2試合で明徳義塾(高知)と対戦予定だった県岐阜商の主将・高木翔斗捕手(3年)と中西流空中堅手(3年)はこの日が18歳の誕生日。それだけに雨天順延を残念がった。室内練習場で約1時間、汗を流した後で取材に応じて「甲子園でのバースデーゲームというのが、小さい頃からの夢でしたから」と話した。

高木主将も中西も幼少時、誕生日に甲子園で観戦したことがある。今大会の組み合わせ抽選後、当初の初戦が11日に決まった後、高木は中西に「1日延びないかな」とこぼした。結果、期待通りに? 順延したが、まさか2日も…。この日、第1試合がノーゲームとなり、出番がさらに延びて13日になると、2人は練習中に「やりたかったな」と顔を見合わせた。

とはいえ、チームに待ちぼうけによる気の緩み、間延び感などはない。この日で岐阜県大会決勝からちょうど2週間。鍛治舎巧監督(70)は「2日延びてしまったけど、彼らに特に言うことはない。日ごろから“雨の中で試合をすることもあるんだから、心するように”と話していますんで」。明徳義塾の馬淵史郎監督との“名将対決”も「楽しみですね」と心待ちにしている様子。高木主将も「時間が空いてしまったけど、問題ありません」と話した。