智弁和歌山が投打の歯車がかみ合い、02年以来、19年ぶりに夏の甲子園決勝に進出した。序盤から優位に試合を進めた。1回1死二塁で角井翔一朗外野手(3年)が近江(滋賀)の先発、山田陽翔外野手(2年)の内角速球をとらえ、ライナーで右翼線適時二塁打を放った。さらに岡西佑弥内野手(2年)の中前適時打で加点。2点を先制した。

勝負を動かしたのは1点リードの6回だ。2死一、二塁で大仲勝海内野手(3年)が速球をとらえて、ライナーで左翼線へ。値千金の2点適時二塁打で得点差を3点に広げた。プロ注目で先発の中西聖輝投手(3年)は3回に1点を失ったが、安定した投球で9回1失点完投勝利を挙げた。

近江との近畿勢対決を制した。00年以来、21年ぶり3度目の優勝に向けて、力強く決勝にコマを進めた。