秋季全道高校野球で初優勝したクラークが15日、深川市内の同高グラウンドで、11月20日開幕の明治神宮大会(神宮、23日組み合わせ抽選)に向け全体練習を再開した。

駒大岩見沢の指導者としてセンバツ8度出場の佐々木啓司監督(65)は「春は投手。その前の神宮でどこまでやれるか。山中(麟翔)は球威、辻田(旭輝)は、内角で勝負できる球を放れるように」と、2年生の左右両腕に課題を与えた。

2人を中心に、空知地区予選から8戦6失点と安定感のある投手陣が全道の頂点に引き上げた。旭川実との決勝も辻田と山中の1失点リレーで結果を出したが、視線は既に全国へ向いている。辻田は「もう頭は切り替わっている。神宮で勝てるように準備したい」。山中は「球威を上げて全国で自分がどこまで通用するか試したい」。チームの長所を伸ばし、次は全国大会初勝利につなげる。

○…佐々木監督が明治神宮大会に向けた調整プランを説明した。日没や寒さによるケガ防止のため、例年通り11月1週目に屋外グラウンドの利用をやめ、室内での調整に入る。その後は人工芝対策で札幌ドーム練習も予定しており、大会前約1週間前には本州に入り、実戦も含めた直前調整を行う。佐々木監督は「北海道では、ここから外での練習は限られる。そういうことも想定して準備したい」と話した。