広島商が倉敷工(岡山)との伝統校対決を制した。2-5の8回に5安打で7点を奪って逆転。今夏の甲子園切符を懸けた広島大会の3回戦では、9回に6点差を追い付きながら崇徳にサヨナラ負けした。荒谷忠勝監督(45)は「夏に悔しい思いをした3年生の『粘り』を、彼らが引き継いでくれている」と終盤の猛攻をたたえた。これで02年以来20年ぶり22度目のセンバツ出場に当確ランプをともした。

31日の決勝は広陵が相手。秋の中国大会決勝で広島県勢がぶつかるのは91年の広陵-広島商以来で、30年ぶりに同じカードで実現する。2安打5打点でけん引した3番の植松幹太主将(2年)は「広陵はレベルが高い。あまり意識せず、自分たちの野球をやって勝ちたい」と力を込めた。なお、今秋の県大会準決勝では広島商が8-4で勝っている。