関東第一はリベンジはならなかった。

今夏の東東京大会決勝で敗れた二松学舎大付が相手。先発の桝川颯太投手(2年)は「同じ相手。絶対勝つぞ、と強い気持ちでした」。二松学舎大付打線には、夏も出場していた選手が残る。対戦が決まると、1つ上の市川、石見のバッテリーに話を聞き、臨んだ。

中盤までは、ツーシームを交え抑えた。だが、4回に親富祖に先制ソロを打たれた。「チェンジアップが少し内に入りました」。高さは低めに決まったが、警戒していた夏も出ていた主力打者に見逃してもらえなかった。打線がすぐに追いついたが、7回は味方の守備の乱れに自らの暴投もあり2失点。8回、さらに点を失い降板。7回1/3、8安打5失点(自責4)だった。

「ツーシームで打たせて取りましたが、終盤は通用しないことがわかりました。スタミナは大丈夫でしたが、指にかける球種がうまくいきませんでした。冬の間、球速を上げたい。選手としても、人間としても、レベルアップしたいです」と誓った。

米沢貴光監督(46)は「力負けですね。二松学舎さんは力があるのは分かっています。(桝川は)自分のボールを投げて、点を取られました。守備の判断ミスもありましたし、夏までに、どう良くなるか。二松学舎さんとは毎年、(トーナメントの)上で当たりますが、体の強さも足りないと思いました。課題として、考えていかないといけません」と結果を受け止め、振り返っていた。