イチロー先生が、今度は千葉にやってきた。マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(48)が3日、千葉明徳を訪れた。

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2日から2日間、実演を交えながら精力的な指導を行った。同校の部員は新チームの44人(1年生19人、2年生25人)と今夏で引退した3年生19人が、イチロー氏の指導を受けた。

選手らは全員、白の練習着を着用。背中には名前が書いてあり、イチロー氏は「○○選手」と名前で呼びながら、アドバイスを送った。時には冗談も交えて選手らの笑いも誘いながらの熱血指導だった。

作田凌太朗主将(2年)は「思っていたイチローさんと印象が違った。接しやすいというか、しゃべりやすかったので、質問も全員しやすかったと思うので自分たちのためになった」と振り返り、3年生となる来年へ向けて「特に走塁、打撃面はたくさん聞けたので、走塁面を先生と話しながら実践するところは実践して春、夏に完璧な状態でできるようにしたい」と話した。

イチロー氏とキャッチボールをした青柳克哉投手(2年)は「自分たちの代の選手とは球の速さ、質、重さとか全て違くて、手が痛かった。(球速は)130後半から140近くは感じた」という。アドバイスももらった。「指にかかっていなくて球が抜けていた。イチローさんの右胸に投げるように言われた。(遠投では)前に重心を預けるという感じと投げ終わりに地面を触るということを教えていただいた。(今までは)意識していなかった。冬を越えて、自分の能力のレベルアップと春夏の結果にもつなげていきたい」と話し、来夏へ向けて「エースになりたいです」と、意気込んだ。

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◆千葉明徳 1925年千葉淑徳高等女学校として創立した私立校。47年に現校名に変更。74年から男女共学となる。野球部は今夏の千葉県大会で3年連続で8強入り。準々決勝では甲子園に出場した専大松戸に延長11回1-2で惜敗した。15年には秋季千葉県大会で準優勝し、関東大会に出場。今秋の千葉県大会は1回戦で敗退した。主なOBはオリックスK-鈴木(鈴木康平)。所在地は千葉市中央区南生実町1412。

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