レジェンドから受けた指導が、高いモチベーションにつながっている。来春センバツ出場を確実としている国学院久我山(東京)が27日、6日間の強化練習を終えた。上田太陽主将(2年)は「やる気というか、ギアが1段階上がっています」と真っすぐな目で話した。

全身筋肉痛になりながらもやり切った。長い日は朝8時のウオーミングアップから、夜22時過ぎのウエートトレーニングまで、きっちり体をいじめ抜いた。明治神宮大会敗戦後に話し合った「新しい自分を作り出そう」という目標に、個々が必死に取り組んでいる。

11月末にイチローさんに指導を受けてから、チームに良い変化が起きた。以前に比べ、選手間でのアドバイスが増えたという。上田主将は「真面目な選手が多くて、今までは問題を自分で解決しようとすることが多かった。イチローさんに教わってからは、『今のこうした方が良かったんじゃないかな』と言い合えるようになりました。教わった知識を積極的に共有するようになっています」と笑顔で話した。

尾崎直輝監督(31)は、主体性が増すチーム状況に手応えを感じている。「イチローさんがおっしゃっていたことを実際にやれるようになりたいと。そのために、言われたことをこなすだけじゃなくて、自分たちからテーマを設定してくれる。本当に見ていて気持ちいいですよね」とたたえた。