東洋大姫路(兵庫)が08年以来14年ぶり8度目のセンバツ出場を決めた。甲子園出場自体は、8強入りした11年夏以来の聖地。藤田明彦監督(64)は「やっと甲子園に帰れる。よくやってくれました」と選手たちをたたえた。同監督と三牧一雅部長(65)は、3月末での退任が決まっており、センバツは教え子と一緒に戦う最後の大会になる。「退任のタイミングでこの日を迎えられるのは大変うれしい。歴史のページを開いてくれたので、勝利の文字を書き込んでほしい」と期待した。

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主将の岡部虎尉内野手(2年)は「退任を聞いてから、甲子園で指揮をとってもらおうと(選手の)意識は上がったと思います。1日でも長く監督さんたちと野球をしたい」と意気込んだ。エース右腕の森健人投手(2年)は、169センチと上背はないが、直球に多彩な変化球も駆使し、昨秋の近畿大会では智弁学園(奈良)を完封。冬場は体重増とスピードアップなどに取り組み、大舞台での活躍に備えている。「目の前の試合に集中して、まずは初戦に全力を注ぎたい」と燃えていた。

◆東洋大姫路 1963年(昭38)創立の私立校。生徒数1012人(うち女子312人)。野球部創部は創立と同時。部員は55人。甲子園は夏12度、春は8度目。77年夏に全国制覇。主な卒業生は元マリナーズ長谷川滋利氏、四国IL・愛媛弓岡敬二郎監督、中日・松葉貴大投手、ヤクルト原樹理投手、ソフトバンク甲斐野央投手ら。姫路市書写1699。大森茂樹校長。