只見のセンバツ初出場を東北地区理事で福島県高野連の木村保理事長(51)が“アシスト”した。

オンラインで行われた推薦理由説明会で名演説を披露。宝馨会長を「全校生徒が86人しかいない小さな学校ですが、大きな夢を実現したいという、発表者の力強い言葉もありました」と言わしめた。

同理事長は20年センバツで、監督として磐城(福島)を21世紀枠での出場に導きながら、大会はコロナ禍で中止。自身も転任したが、同8月に行われた甲子園交流試合では、特例で試合前のシートノックに臨んだ経験を持つ。

説明会では只見の長谷川監督を「地元創生のため、強い心意気で指導にあたり、部員と本気で甲子園を目指して」と推した。

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地元のJR只見線は、11年の新潟・福島豪雨により、一部区間が不通で「地道に野球を愛し、すがすがしさを感じる選手たちが甲子園のグラウンドであきらめずに前に進もうと躍動する姿を披露できるなら、只見町、会津地方全体の希望の光であり、福島県、東北の復興のシンボルとなる」と締めた。