高知が、4強入りした2013年以来9年ぶりにセンバツで初戦を突破した。5回1死一、三塁で、1番を打つエース山下圭太(3年)が三塁線を破る先制の適時二塁打。なお2死二、三塁で、3番の高橋友内野手(3年)が右前に落ちる適時打を放って2点を追加した。6回にも西野哲也捕手(3年)の二塁打から好機をつくり、敵失で4点目を奪った。

山下が前半5回まで東洋大姫路(兵庫)の打線を2安打無得点に抑え、6回から中嶋奏輔(2年)に継投。中嶋は8回に2点を失ったが、9回は日野灯(ともる、3年)が反撃を封じた。

浜口佳久監督(46)は「再三のピンチもあったんですけれども、投手がしっかり投げて、守りはちょっとミスもあったが気持ちも切り替えもできたので、自分たちのペースで野球できたなと思います」と振り返った。

連打で3点を先制した5回の攻撃には「最後まで攻撃の気持ちを緩めずに、しっかり振ったことで打球が間を抜けてくれたなと思います」。13年以来の4強入りへ「その記録に並びたいと思っている。1戦1戦、1勝1勝、壁を乗り越えて、頑張っていきたい」と話した。【堀まどか】

◆父子3代出場 山梨学院・榎谷、高知・三谷は祖父、父に続く甲子園出場。榎谷は母方の祖父・鈴木詔彦さん(61年夏)父優史さん(93年春=ともに浜松商)に次ぎ3代すべて安打を記録した。3代で安打は藤村富美男-哲也-一仁と賢、藤村富美男-雅美-光司、高嶋仁-茂雄-奨哉に次いで4組、5人目。