センバツ高校野球1回戦が全て終わり、ベースボールライターの小関順二氏が前半を総括した。
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1回戦16試合でホームランは1本。最も長打が期待された花巻東の佐々木麟太郎内野手(2年)は、市和歌山の米田天翼(つばさ)投手(3年)に対して4打数無安打、2三振を喫する。アッパースイングの佐々木麟に米田は果敢に内角と高めを攻め続け、下からあおるバットの軌道とボールが衝突することを最後まで許さなかった。
アッパースイングはホームランを量産する必須スタイルと言われているが、昨夏の選手権から投手の内角攻めが目立ち始め、投手対打者のせめぎあいが激化している。米田以外でも近江・山田陽翔、木更津総合・越井颯一郎、山梨学院・榎谷礼央、大阪桐蔭・川原嗣貴、鳴門・冨田遼弥の攻撃的な投球に目がいった。
打者は佐々木麟と並ぶ超高校級と言われる九州国際大付・佐倉〓(人ベンに峡の旧字体のツクリ)史朗、広陵・真鍋慧彗の2年生が持ち味を発揮した。とくに真鍋は同校のクリーンアップ、内海優太、田上夏衣とともに3安打ずつ放ち、敦賀気比を圧倒。さらに1回戦の最後に登場した大阪桐蔭は優勝候補の筆頭に挙げられる実力を存分に発揮した。2年生の好左腕、前田悠伍を温存して川原が強豪、鳴門を相手に完投。打線の初球打ちも目を引いた。(ベースボールライター)

