弘前学院聖愛(青森2位)が仙台育英(宮城1位)との延長11回に及ぶ激闘を7-6で制して準決勝進出を決めた。

   ◇   ◇   ◇

弘前学院聖愛が仙台育英との延長11回に及ぶ熱戦を制した。打線は14安打をマークし、投げては葛西倖生投手(3年)、津川凱投手(3年)の継投で勝利をつかんだ。4点リードを一時追いつかれたが、同2死二塁で高木優斗内野手(3年)が左中間に決勝の適時二塁打。工藤天晴(てんせい)捕手(3年)は公式戦初本塁打含む2安打2打点、6、10回に盗塁を計3度阻止して守備でも貢献した。

工藤天が大舞台で1発を突き刺した。2-2の4回1死一塁、2ボールから狙い通りに内角直球を左翼席に運んだ。「接戦だったので、僕がつないで得点できたらと、いいところで1本出たと思います」。打つ直前に1歩引き、内角直球を仕留めた。2回の第1打席は「いい感じに飛んでくれて」とフェンス直撃の左越え二塁打だったが、スタンドまで持っていった。

原田一範監督(44)は「仙台育英さんの好投手に対して打ちあぐねる場面がありながらも、よく適応したなと思います」。工藤天は「東北大会は僕たちよりも野球のレベル、個人の能力が高い」と謙虚に受け止める。弘前学院聖愛は準備を徹底し、3年ぶりの優勝に突き進む。