青森大会(7月8日開幕、同22日決勝)の組み合わせ抽選会が行われ、春の東北大会4強の青森山田・森川大輝主将(3年)、弘前学院聖愛・丸岡昂太郎主将(3年)が夏本番への意気込みを語った。

<青森山田>

投打のバランスにたけた今春県王者の青森山田は、5年ぶり12度目の優勝を狙う。初戦は7月12日に青森工-田名部の勝者と対戦。昨夏の決勝は弘前学院聖愛に1点差で屈し、甲子園出場をあと1歩で逃した。森川主将は「去年、決勝戦で負けた悔しさはそこで晴らすしかない」とリベンジを果たす覚悟だ。

昨夏は「4番右翼」で出場し、準決勝までは安打を量産した。しかし、聖地切符をかけた決勝は3打数無安打2四球と快音は響かなかった。「今年こそは大事な試合で打ちたい」。勝利に貢献するべく気合を入れる。

今春の東北大会は準決勝で東北(宮城)に1-3で競り負けた。チーム安打数は互角ながら好機で1本が出ず。「チャンスをものにする力がなかった」。青森山田は今夏に向けて打撃強化に注力しているという。3番に座る森川主将は「チームを救う1本、流れを変える長打、チャンスを作るヒットだったりを自分の目標にしてやっていきたい」と力を込めた。

<弘前学院聖愛>

ノーサイン野球で勝負する昨夏県王者の弘前学院聖愛は、2年連続3度目の頂点に照準を合わせる。初戦は7月12日に八戸西-青森商の勝者と対戦。丸岡主将は「2連覇のチャンスがあるのは聖愛だけ。この夏にかける思いは自分自身も強い」と先頭に立って優勝に導く。

今春の東北大会は準決勝で聖光学院(福島)に延長12回に及ぶ死闘の末に3-5で惜敗。「最後の最後で負けてしまったのは自分たちの弱さだと痛感しました」。その敗戦を経て今夏を勝ちきるために、最後の1球、最後の1プレーに全員でこだわり、日々の練習に励んでいるという。

丸岡主将は昨夏の甲子園初戦・石見智翠館(島根)戦に「3番中堅」で先発した。チームは1点差で敗れたものの「心から楽しめた」と4打数3安打。今大会は「去年の甲子園経験者が残っているので、経験者たちがチームを引っ張り、去年よりも強くなった聖愛を見せられるように頑張りたい」と意気込んだ。

むつ工・金浜蓮人主将(3年=選手宣誓に決まり)「小学校から野球をやってきて自分の野球人生は今年が最後なので、いい思い出を残したいと思いました」