東海大高輪台が、接戦を制して初戦を突破した。

現役最多の通算182勝ヤクルト石川雅規投手(42)の長男・大耀(だいや)投手(3年)が、緩急を使った投球で完封勝利を挙げた。9回を被安打4の2奪三振、2四球だった。

父の本拠地である神宮のマウンドに、公式戦で初めて上がった。「父と同じマウンドで、ワクワクしてドキドキな気持ちでした」と笑顔で振り返った。

スタンドからは何度も見ており、ファン感謝デーなどでグラウンドに入ったことはあったが、この日の緊張感は桁違い。3、4日前に先発を告げられてから「ずっと緊張していました」と振り返った。

高校生になって一気に身長が伸びて、167センチの父よりも大きい182センチの長身から、キレのある直球とスローカーブなど緩急を使いながら低めに集め、9回を93球で完封。父の投球フォームや間のとり方、変化球の握りなど参考にしているという。「神宮は投げやすくて、楽しかったよと伝えたいです」と話した。

▽東海大高輪台・宮嶌孝一監督(石川について)「ボールを低めに集めて、あれくらいの投球はいつも通り。2ボールになっても、自分の投球ができるのがいい所。球数を少なく投げ切れたことは、いい方に想定外だった」

▽駿台学園・三角裕監督(東海大高輪台・石川について)「初戦だし(球が)うわずるタイプかなと思っていたけど違った。腕を振って、低めにきていた」

◆石川大耀(いしかわ・だいや)2004年(平16)12月22日生まれ。東京・港区出身。横浜市内の病院で2930グラムで誕生。幼稚園から野球を始める。小6の16年にはヤクルトジュニアとして12球団ジュニアトーナメントに出場。東海大高輪中から同高に進学。今春都大会は父と同じ背番号「19」を着けた。4歳下の弟は栄寿(えいす)君。183センチ、74キロ。右投げ右打ち。

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