春優勝の青森山田が5回コールド勝ちで、4強一番乗りを決めた。

青森山田は0-0の2回2死一、二塁。1番久永浩介内野手(3年)の左越え2点適時二塁打で先制した。3回には6番加藤優内野手(2年)がエンタイトル適時二塁打で2点を奪い、この回打者一巡の攻撃で計4点を追加。序盤からワンサイドゲームに持ち込んだ。4回には2死一塁から7番川下大翔内野手(2年)が左翼芝生席への2ラン。5回は無死から3連続四球で満塁と絶好機をつくり、向中野希星(ひかる)外野手の中犠飛で1点を加点。続く、馬場大河内野手(3年)は打った瞬間にそれと分かる、ダメ押し3ランを左翼へたたき込んだ。この試合、12安打16得点と打線がつながり、3季連続優勝へ視界は良好だ。兜森崇朗監督は「出来過ぎなところがありました。(青森山田打線は)打てないのが定着してしまっていたので、明るい兆しかなと思います」と振り返った。

投げては先発した背番号「3」、馬場が4回3安打無失点の好投。130キロ台の直球には力があり、変化球で緩急をつけながら打たせて取る投球が光った。5回は2番手で登板したエース左腕、堀内友輔投手(3年)が打者3人で締め、県内連勝記録を「11」に伸ばし、準決勝に駒を進めた。馬場は「低めに集めながら勝負することができたと思います」と話した。

17年以来5年ぶりとなる夏の甲子園へ、あと2勝に迫った。