エース的場吏玖投手(3年)を擁する大阪電通大高が、3回戦を突破した。

この日、初戦に続き、2番三塁手で先発出場したのが、元横浜で現在は巨人でコーチを務める金城龍彦氏(45)のおいにあたる金城太翔内野手(3年)だ。

第1打席は、二ゴロに倒れ、続く第2打席。死球を受け、この日初出塁。次の第3打席は、二ゴロに倒れ、7回に代打を送られ、途中交代した。「体が開いていて、前に突っ込んでしまっていた」と反省した。

チームは先発の斉藤愛哉投手(3年)が、9回を無失点に抑える好投。打線も着実に得点を重ね、完勝した。金城は初戦に続き、ノーヒットで、この夏まだヒットがない。「みんながやってくれた、次に切り替えていきたい」と仲間に感謝しつつ、次戦での活躍を誓った。

中学時代の始めは、右打ちだったという金城。しかし、途中から、スイッチヒッターだった伯父の影響を受け、左打ちに変えたという。「生まれたときか、プロ野球選手として活躍していて、憧れの存在だった」と話す。伯父は近大付時代に、甲子園に出場している。同じ舞台に立つためには、昨夏と今春に善戦した末に、敗れた大阪桐蔭を倒す必要がある。「桐蔭にリベンジして、大阪一になりたい」と、力強く言い切った。センバツ王者と接戦を演じた実力は、本物だ。全国の舞台は、そう遠くない。【小松将大】