2年連続の夏の甲子園を目指す京都国際は、今秋ドラフト候補の森下瑠大投手(3年)の猛打が光り、4強にコマを進めた。1回2死二塁。右翼に滞空時間の長いアーチを放り込んだ。先制2ラン。3回は左前打で好機拡大。3点奪取の突破口を開いた。7回も中前に2点適時打を放った。9回も右前に運び、4安打4打点だった。森下は「ちょっと出来過ぎかな。思ったより打てたのでよかった」と笑顔だった。

小牧憲継監督(39)は「いい投手には森下はめっぽう強い。流れをウチに持ってきてくれた」と話した。この日、複数球団のスカウトが視察。幹部クラスも訪れた前で、野球センスの高さを示した。春先に左肘の炎症が出たため、慎重を期して、今大会の登板機会はないが、約1週間前からシート打撃登板を始めたという。指揮官は「もう投げられるのは投げられます。ただ故障明けで、熱さもあって、あまり無理はさせたくない。いつでもいける状態ではある」と説明。この日も試合展開に応じて登板する可能性もあったという。

今後の登板予定を聞かれて「準決勝、決勝とあと2つ。ここからは総力戦。森下、平野に限らず、ベンチに入っている選手は全員投げるつもりで、と伝えています」と続けた。この日、森下は打撃で貢献。チームは12安打9得点で、春の府大会準優勝校に快勝した。

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