今春センバツ準優勝の近江が、21世紀枠候補校の伊吹を圧倒し、6回コールド勝ちで4強に進んだ。

エース山田陽翔(はると、3年)が今夏初登板初先発。ここまでの2試合は右翼で出場しており、今夏の滋賀大会初登板となった。

初回は2三振を含む3者凡退。3回の9番打者の見逃し三振は、自己最速タイの149キロ速球で奪った。

9-0で迎えた6回2死から代打の打球が遊撃手前に微妙なバウンドで弾む打球になり、処理した遊撃手の懸命の送球も間一髪間に合わず。初安打が記録された。山田の完全投球は6回2死で途切れた。

その後、6回裏1死から川元ひなた外野手(3年)がソロを放ち、近江がサヨナラコールドを決めた。

試合後、山田は「夏…やっと夏が始まったという気持ちです」と笑顔満開。ここまでの2試合は他の投手陣で勝ちきり、今夏3試合目での満を持しての登板となった。

「いつも通りやることを心がけていました。気合ば入っていたので、それが結果につながったかなと思います」

6回1安打9奪三振無失点の投球を振り返った。

一方、敗れた伊吹の野村勇雄監督は「本当にやりきってくれた。それが何よりうれしい。本当に今日、山田君が投げてくれたことが伊吹高校野球部としては最高のことで。この夏初登板だったと思うんですが、一番いい投手と最後、対戦させていただいたことが伊吹としては幸せでした」と、好敵手との対戦をかみしめた。

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