市船橋(千葉)が、興南(沖縄)にサヨナラ勝ちで初戦を突破した。

5-5で迎えた9回1死満塁、代打の黒川裕悟内野手(3年)が、2球連続でスライダーを空振り。カウント0-2と追い込まれてから、押し出しの死球で決勝点を挙げた。黒川は「(2球)低めスライダーを振ってしまって、ベンチを見たらみんな笑っていて、『大丈夫、大丈夫』と言われて、何でもいいから塁に出ようと思った。(死球の)痛みは感じなくて、とにかく勝てたのでうれしかった」と振り返った。

投打に渡って活躍した森本哲星投手(3年)は「(兄弟で)甲子園で活躍できたのはうれしい。やるべきことをやって次の試合もグラウンドを駆け回りたい」と笑顔で話した。

 

▽市船橋・宮(主将としてベンチから声をかけ)「自分たちなりに甲子園を楽しんでハツラツとプレーできた。(市船ソウルが)聞こえたときには、全員がやっときたなと思ってそこから攻めようと思う。スタンドをふくめて一体となれる曲」

▽市船橋・片野(8回にソロ本塁打)「打った瞬間いったと思ったので、うれしかったです。(市船ソウルは)魔法の曲だと思っていて、流れると自信を持ってバットを振れます」

▽市船橋・森本哲太(市船ソウルのリズムに乗ってサヨナラ勝ち)「流れれば、会場が一体となって選手のやる気がでる魔法の曲だ。(9回は)自然と勝手に自信もついたし、みんなが後押ししてくれているんだなと感じた」

 

※記事初出時、本文に事実関係の誤りがありました。以下訂正の上、お詫び申し上げます。(22年8月8日20時03分)

誤:興南(沖縄)のエース生盛亜勇太(せいもり・あゆた)投手(3年)の134球目が背中に当たり、押し出しの死球で決勝点を挙げた。

訂正後:押し出しの死球で決勝点を挙げた。

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