北海は先発全員の計14安打で札幌第一を下し、3年連続42度目の全道切符をつかんだ。

北海が札幌第一を9-1の8回コールドで下し3年連続の秋全道出場を決めた。左の1年生4番、宮下温人(はると)右翼手が2安打2打点と打線を引っ張った。「チャンスで結果を出すことを目標にやってきた。結果が出てよかった」と振り返った。3回2死一、三塁の第2打席、フルカウントから変化球を振り抜き、二塁への先制適時内野安打。5点リードの8回2死二塁では、左翼手の頭上を越す適時三塁打で貴重な追加点をもたらした。

今大会前に平川敦監督(51)の指導もあり、体の開くクセをなくすためバットのグリップを後ろに残すことを意識し練習してきた。トス打撃では10メートルほどの距離から球を投げてもらい、右手だけで打ち返す反復練習を積んだ。「しっかり顔を残して最後までボールを見られるようになってきた」と手応えもある。

兄朝陽(18)は2年前に秋全道を制覇した時の主将で、今は東洋大でプレーしている。「自分ももっと活躍して負けないくらい、兄を越せるように努力していきたい。4番として責任を持って、チャンスで1本出せるように」と全道を見据えた。【山崎純一】