来春センバツ切符を懸けた戦いが始まる。秋季東北大会(10日開幕、山形)の組み合わせ抽選会が30日、リモート形式で行われた。

今夏甲子園4強の聖光学院(福島1位)は利府(宮城3位)との対戦が決まった。同センバツは第95回記念大会のため、例年より1増の3校が東北地区の一般枠として選出される。

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利府(宮城3位)との対戦が決まった聖光学院・高中一樹主将(2年)は「Bチームにいた去年の夏休みに利府と1度練習試合をしました。1年生が主力として出ていた。力のあるチームだという覚えがあります」と、対戦相手の印象を語った。各県の1位とは準決勝まで対戦がない組み合わせには「やってみなければ分からない。どの高校も東北大会に出ている力のあるチーム。相手に関係なく、できることを精いっぱい、泥臭く、粘り強く挑んでいきたい」と語り、慢心は一切なかった。

目標は、東北大会覇者が出場できる「神宮大会」ただ1つだ。チームが掲げる「神宮大会にふさわしいチーム」にはまだ遠いが、高中主将は「どの高校よりも死ぬ気で神宮を目指してやっているという自負がある。できることを最大限やり切りたい」と力を込めた。福島の雄が神宮への道を自ら切り開く。【濱本神威】