今秋ドラフト1位候補で高校通算68本塁打の高松商・浅野翔吾外野手(3年)が7日、12球団OKの意思を表明した。すでに1位指名の方針を固めている巨人の岸スカウトらとの約1時間のロング面談を終え、取材対応。「1時間でも短く感じました。高い評価をさせてもらったと言ってもらってホッとしました」。熱意を受け取りつつ「どこに指名されても選ばれた球団で全力でやりたいです」と覚悟を明かした。

巨人では同じ右打者の岡本和が憧れだ。「なぜあれだけ飛ばせるのか、バッティングのコツを聞いてみたい」と17歳らしい笑顔で言った。巨人は9月28日に1位指名を公表。阪神の1位候補にも挙がる。すでに9球団と面談済み。複数球団の競合が濃厚の逸材は「今のままでは通用しないと分かっている。課題をなくせるよう練習して、入れればすぐに戦力になれるようにしたい」と引き締める。

20日のドラフト会議まであと2週間を切った。「最近、1日が終わるのが早い。嫌な授業があっても、最近は時間経つのが早いです(笑い)」と待ち切れない様子。取材詰めの日々だが「疲れとかあるけど、なかなか経験させてもらえることではないのでいい経験になると思う」と前向きだ。浅野は運命に身を任せ、その時を待つ。【中野椋】

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