高校通算93本塁打の2年生スラッガー、佐々木麟太郎内野手を擁する花巻東(岩手1位)は、来春のセンバツ出場が絶望的となった。

2連覇を狙ったが、初戦で鶴岡東(山形2位)に3-8で完敗。佐々木麟は「3番一塁」で出場し、4打数無安打に封じられた。

まさかの初戦敗退で、2年連続のセンバツ出場は難しい状況となった。花巻東は3-2の5回に3点を奪われて逆転されると、7回にも3失点。鶴岡東に押し切られた。佐々木麟は「チームとして、なかなか守備から攻撃へとリズムをつくれなかった。守備でも攻撃でも迷惑をかけ、自分自身、キャプテンとしてふがいない。負けたことをまだ受け止められない」と悔しさをあらわにした。

佐々木麟は9月の県大会4試合で15打数11安打3本塁打10打点と無双状態だったが、この日は4打数無安打で快音は響かなかった。第1、2打席は相手左腕のカーブに手が出ず、2打席連続で見逃し三振。第3、4打席も、ともに二ゴロに倒れた。「とにかく自分が打てなかったことがチームの負けにつながった」と責任を背負った。

今季の公式戦が終わり、自身2度目の甲子園出場は、来夏がラストチャンスとなる。「もっとも必要とされるバッター、プレーヤー、キャプテンになれるように自分自身やっていきたい」と、さらなる成長を誓った。