クラークが北北海道勢で初となる2連覇で明治神宮大会(11月18日開幕、神宮)出場を決め、全国一番乗りで来春センバツ(23年3月18日、甲子園)最有力校となった。

クラークの5番中村が勝負強い打撃で勝利を呼び込んだ。1点先制された直後の8回2死一、二塁。フルカウントから、直球を中前にはじき返す同点適時打で試合を振り出しに戻した。「5番という打順に置いていただいているので、絶対にチャンスで回ってくると思っていた。結果を出したいと思っていたのでよかった」。1点勝ち越した後の10回2死二塁では右翼手の頭を越す適時二塁打で貴重な追加点をもたらした。

地区では3試合で7打数1安打1打点、打率1割4分3厘と調子を落としていた。「全道でもそんな結果だったらチームに貢献できない」。全体練習以外でも時間を見つけては、持ち味である打撃に磨きをかけようと振り込みを続けてきた。全道4試合では13打数7安打4打点と結果を出した。

相手先発右腕の熊谷は、幼少期から知っている間柄だった。新十津川幼稚園では同じ時間を過ごし、小学生時代も何度も対戦した。高校では新チーム結成直後の練習試合で対戦し無安打に抑えられた。やり返したいという思いがあった。「すべての部分で熊谷には負けていた。今回は打ててよかった」と笑みをこぼした。

5打数3安打2打点の活躍で2連覇に貢献した。今春のセンバツでは背番号11でベンチ入りも、出場機会はなかった。「小さいころから甲子園に行きたいな、あそこでプレーしたいなという思いがあった。チームに貢献できるように」と目標を描いた。【山崎純一】

<クラーク選手ひと言>

[3]高木 ここまで1番打者としての仕事ができていなかった。(延長10回は)塁に出て、勢いづけたかったので点数につながってよかった。

[5]山田 どうしても優勝したかったので、素直にうれしい。バントを決められたのもよかった。次こそは甲子園で1勝したいと思っている。

[6]高橋 (新岡)歩輝さんの後ろをしっかり守ることができて良かった。神宮や甲子園でも堅実な守備で、チームを勢いづけられるようにしたい。

[8]安部 連覇できてよかったし、うれしい。今年のセンバツは初戦で負けている。とにかく1勝を目指して、自分も活躍できるように頑張っていきたい。

[9]児玉 打撃で思うような仕事ができなかった。甲子園ではレベルの高い投手が相手になる。食事や練習を重ね、振り負けないようパワーをつけたい。

[12]坂本 今日は先頭打者で2度回ってきたが打てなかった。甲子園ではチャンスメークできるように、しっかり初球から反応できるようにしたい。