2回の大阪桐蔭の攻撃中、大阪桐蔭の選手たちはベンチ最前列からグラウンドへ大声を出していた。
それを見たクラークの佐々木啓司監督(66)が「いつまで声を出しているんだ。ピッチャーが投げているのに」と大声で注意。その後、大阪桐蔭は投手がセットポジションに入ったら声出しをやめた。
投球動作中の大声は投球の妨げやボークを誘う可能性があり、現在の高校野球では声の内容にかかわらず審判が注意することはある。
声出しに関するルール上の明確な規定はないが、公認野球規則6・04「競技中のプレーヤーの禁止事項」の中には以下のような記載はある。
(a)監督、プレーヤー、控えのプレーヤー、コーチ、トレーナーおよびバットボーイは、どんなときでも、ベンチ、コーチスボックス、その他競技場のどの場所からも、次のことをしてはならない。
<1>言葉、サインを用いて、観衆を騒ぎたたせるようにあおったり、あおろうとすること。
<2>どんな方法であろうとも、相手チームのプレーヤー、審判員または観衆に対して、悪口をいったりまたは暴言を吐くこと。
<3>ボールインプレイのときに“タイム”と叫ぶか、他の言葉または動作で明らかに投手にボークを行わせようと企てること。
■試合後の両監督のコメント
大阪桐蔭・西谷浩一監督「(佐々木監督が)怒っておられましたね。私の中では『逃げた!』(走者が盗塁を試みること)とか『GO!』とか、もちろん球種を言ったりはダメというイメージ(認識)だった。選手は声を出していただけ。今はまだ新チームで一生懸命、声を出していただけ。それもダメなのなら、僕の勉強不足です」
クラーク・佐々木啓司監督「ピッチャーが投げようとしている時に、ワアワア言っていること自体が野球じゃない」