日本高野連は9日、来春の第95回選抜高校野球大会(23年3月18日開幕、甲子園)の21世紀枠の地区候補9校を発表した。四国地区は城東(徳島)が最終候補に残った。来年1月27日の選考会で、9校のうち3校(東日本と西日本から各1校、地域限定なし1校)が甲子園の出場権を得る。

城東は昨年他界した作家、僧侶の瀬戸内寂聴さん(享年99)の母校で知られる。生徒は今年11月下旬、ドキュメンタリー映画を見て改めて感銘を受けた。森本凱斗主将(2年)は「あそこまで生きるということを考えている人がいるんだと。誰もが敬い、慕う、とても大きい存在」と胸に刻んだ。経済的に恵まれない生徒を「瀬戸内寂聴奨学金」で支えてくれたこともある。