【午後0時30分 山梨学院-報徳学園(兵庫)】

山梨県勢で初めて甲子園決勝に進んだ山梨学院と、21年ぶりの頂点を目指す報徳学園(兵庫)の対戦。

山梨学院はエース林謙吾(3年)のスタミナがカギを握る。ここまでの5試合はほぼ1人でマウンドを守り、3完投。142球で投げきった準決勝から連投になる決勝でも変わらずゲームメークできるか。「1週間500球以内」の球数制限は残り160球だ。

山梨学院の打線は上位、下位とも当たっているだけに林を早めに援護したい。中軸には長打があり、とくに6番の進藤天内野手(3年)の前に走者をためれば得点効率も高くなる。

報徳学園には勢いがある。東邦、仙台育英に2日連続で延長10回タイブレークのサヨナラ勝ち。準決勝では救援した大阪桐蔭・前田悠伍投手(3年)も打って、最大5点差をひっくり返した。打線は下位が好調で、どこからでも得点できる。1番・岩本聖冬生外野手(3年)が出塁すればさらに流れがよくなりそうだ。

3本柱を形成している投手陣は今朝丸裕喜、間木歩の2年生右腕コンビが奮闘。厳しい局面を経験し、接戦で強みが出そうだ。エース盛田智矢投手(3年)が本調子を取り戻せば優勝が大きく近づく。