第95回記念選抜高校野球大会(甲子園)に出場したクラークが1日、深川市内の同校グラウンドで練習を再開した。

3月25日の初戦で沖縄尚学に1-3で敗れた後、チームは奈良などを観光し、29日に北海道へ帰ってきた。エース右腕の新岡歩輝主将(3年)は「選抜でまた悔しい思いをした。夏もまたあの舞台に戻ってクラークとしての初勝利、(監督の)3元号勝利を自分たちの代で達成したいので夏に向けて頑張りたい」と引き締めた。

新岡主将は初の聖地マウンドで9回8安打3失点。131球で完投した。失点した回はいずれも四死球を出してピンチを広げたことから「いらない走者を出さないように」と課題を口にした。佐々木啓司監督(67)は「打撃の考え方、捉え方、基本をもう一度確認したい」と1得点に止まった打線を強化ポイントに挙げた。

沖縄尚学に敗戦後、記念としてチームに試合で使用したボールが贈られた。新岡主将は「また夏に戻らないといけない」とボールを見つめた。夏の南北北海道大会の準決勝と決勝はエスコンフィールド北海道で行われる。同主将は「新しい球場でできる。そこで優勝したい」と意気込む。1年生は15人が入部予定。春夏連続の甲子園出場を目指して再スタートする。【山崎純一】