初出場の金光大阪は2桁失点で敗れ、準優勝に終わった。智弁学園に10得点17安打の猛攻を食らい、横井一裕監督(48)は「完敗です。強いなぁ」とがっくり。「わかっていたけど(智弁学園は)強い。守備も助けてやれなくて、弱い部分が最後に出てしまった」と振り返った。

金光大阪の投手陣では、キャリー・パトリック・波也斗投手(3年)が準決勝までの2試合に先発。決勝は2年生投手による継投だった。「キャリーは今日全然いけると(言っていた)。(先発から)下級生2人で、終盤はキャリーでと考えたけど甘くはいかなかった」と振り返った。

先発を託された2年生左腕の織田拓見投手は、1回1/3で7失点で降板。あとに続いた唐渡智大投手(2年)は「期待に応えたかった」とマウンドに上がるも6回2/3で3失点だった。

打線は、たった4安打。5回に満塁機があったものの無得点に終わった。

春の戦いについて、横井監督は「キャリーの成長とチーム全体の粘りが出た」と収穫があったと話すも、夏に向けての課題は、「ピッチャーが前半流れを失って、後手に回っても挽回できる攻撃力がないこと」と語った。

春の大阪大会初優勝に続き、近畿大会初優勝がかなわなかったナインは、指揮官とともに夏の甲子園を目指す。【中島麗】