第105回全国高校野球選手権大会(8月6日開幕、甲子園)の北北海道・釧根地区の組み合わせ抽選会が8日、全道10地区のトップを切って行われた。部員不足により連合チームで出場が続いていた弟子屈は、助っ人7人を含む11人で18年夏以来5年ぶりの単独チームで夏に挑む。標茶は10人で5年ぶりに単独出場する。

弟子屈ナインが18年夏以来5年ぶりに単独チームとして大会に臨む。今春は釧路商、厚岸翔洋、霧多布と4校連合で出場。捕手の城川結磨主将(3年)は「1年生の時から単独で試合に出たいという夢を持っていた。単独で出られることはうれしい」とかみしめながら試合を待ち望んでいる。

春の釧根地区で敗退後、最後の夏に単独出場を目指して3年生部員4人が主導となり選手の勧誘に動き始めた。熱心に声を掛けてバドミントン部の2年生5人、テニス部の3年生2人が助っ人として加入することが決まった。

テニス部の菅原響流(こうる)外野手(3年)は、部活動で野球をするのは初めて。もちろん硬式ボールを持ったこともなく、2日の練習で初めて握った。「今は右も左もわからないけど、大会に向けて練習を頑張っていきたい」。バドミントン部の森田健悟遊撃手(2年)は「チーム一丸となって1勝以上することが目標」とそれぞれ気合は入っている。

同校は67年、73年、06年と3度北北海道大会出場の実績を持っている。就任1年目の梅坪和輝監督(29)は「まず単独で出て、試合ができるということに感謝をしたい。選手にはいつも言っているが、高校野球を全力で楽しむということが大切。一生懸命頑張らせたい」と力を込める。城川主将は「感謝の気持ちを持って1勝でも多くできるように」と意気込む。初戦は連合チームとの対戦が決定。17年ぶりの北大会を目指して11人一丸で挑む。【山崎純一】