第105回全国高校野球選手権奈良大会(7月8日開幕)の選手宣誓に青翔、関西中央、二階堂、奈良南の合同チームの主将で、関西中央の杉田悠真外野手(3年)が決まった。

当たりくじの封筒を開けた瞬間は「あ、引いちゃった」と思ったと、笑った。「毎日宣誓の練習をひたすらしようと思ってます」と気合十分だ。「他のチームの選手の思いも込めて、良い宣誓ができたら」と意気込む。

杉田は関西中央の“最後の夏”に大役を引き当てた。同校は22年度から生徒募集を停止し、現在は3年生のみが在籍。すでに休校が決まっている中で、野球部は4人で活動を続け、今夏は合同チームで出場する。「後輩ができないのは寂しい気持ちもあったけど、人数が少なくても関中(かんちゅう)魂を貫けたら。今までのOBだったり、関西中央高校に関わってくれた人に感謝の気持ちを込めて最後、しっかり締めくくりたい」。ナインは“関中”の歴史を胸に、最後の夏へ挑む。【村松万里子】