プロ注目右腕の専大松戸(千葉)・平野大地投手(3年)が市松戸との3回戦で今夏、初めてのマウンドに立った。8回コールドながら3安打7奪三振で、完封勝利を挙げた。

スタンドには日米7球団11人のスカウトが視察に訪れた。最速は球場表示で149キロも、カージナルスの大慈弥スカウトのスピードガンでは自己最速タイの151キロをマークした。

この日は真っすぐとスライダーとカーブに球種を制限し、緩急を課題とした。「前半は上体に頼りすぎてしまった」と制球に苦しみピンチを招いたが、中盤から修正。6回以降は3者凡退に抑えた。「もっと下半身主導で攻めて、真っすぐでファウルを取れるように、ボールの質を上げていきたい」と振り返った。

下半身主導の投球は春からの課題だった。春までは上半身で強く投げていたが、下半身の使い方を変え、膝を柔らかく使い、回転を意識。「下半身主体で投げられたら自然とボールも強くキレも出てくる」。より強い真っすぐで押す投球を目指している。

持丸修一監督(75)は「コントロール、変化球、まだまだ物足りないですね」とエースのさらなる奮起を促した。平野は1つ1つ課題を掲げ、さらなる高みを目指している。

▽巨人織田スカウト(専大松戸・平野について)「強弱をつけてうまく投げていた。今夏初登板なので、ここからさらに調子を上げていくと思う」

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