日大山形が山形城北に14-7の8回コールド勝ち。両軍合計27安打の乱打戦を制した。4回を終えて1-3とリードを許し、5回から最速147キロのエース菅井颯投手(3年)が登板。菅井がマウンドに上がった瞬間、それまで2失策と浮足立っていた野手陣がピリッと締まった。菅井がこの回を中飛と併殺の打者3人で終えると、その裏、1点を返し、なおも2死一、二塁のチャンスに、今大会無安打の清野隆之輔外野手(2年)が逆転の左越え3点本塁打。5-3と主導権を奪った。清野は「やっとチームに貢献できた。ホッとしました」と胸をなで下ろした。

6回にも4得点を挙げ、9-3とリードしたが、8回表、菅井に連投の疲れが見え、4安打を浴び、1四球1失策なども絡んで4失点。9-7と差を詰められた。それでもその裏、野手陣が再度奮起し、5得点のビッグイニング。菅井は「今日はプレッシャーもあったと思う。元々守備が良いチームなので、次は修正してくれると思います」と野手陣に信頼を寄せた。バックを信じて、準決勝でも腕を振る。