4年ぶりの甲子園を目指す霞ケ浦(茨城)が昨夏の王者、明秀学園日立を破って決勝進出を決めた。

プロ注目右腕・木村優人投手(3年)がチームに勝利を呼び込んだ。11球団17人のスカウトが熱視線を送る中、「ピンチのところで我慢ができた」と粘投した。4安打2失点(自責1)と試合を作った。最大の山場は8回だった。二塁打と四球で無死一、二塁のピンチ。フルカウントから7球ファウルで粘られるも、「直球で打ち取ろうと決めた」とギアを上げる。遊ゴロを打たせ併殺を完成させ、なおも2死三塁の場面。渾身の直球で三振を奪い、マウンド上で淡々と投げていた表情が笑顔に変わった。

ロッテ榎アマスカウトディレクターは「コーナーにうまく投げられている。フォークとカットで打者の体勢を崩せていた」と話した。DeNA進藤スカウト部長は「右打者のインサイドによく投げられている。ピンチの場面でも落ち着いていた」と評価した。

「次に勝たなければ意味がない。自分たちの力が出せれば勝てると思います」と4年ぶりの聖地へ油断はなかった。

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