専大松戸がサヨナラ勝ちで、21年以来2年ぶりとなる夏の甲子園出場を決めた。これで昨秋から県3大会制覇となり、86年の第68回大会の拓大紅陵以来、千葉県高校野球史上37年ぶりの快挙を達成した。

7-7の9回2死二塁、9番宮尾日向(ひゅうが)内野手が「とにかく平常心で、いいスイングをしようと打席に入りました」と右中間へサヨナラ適時打を決めた。ガッツポーズをしながら何度もジャンプを繰り返し、両チーム2桁安打の乱打戦に終止符を打った。

主将の大森准弥内野手(3年)は「おまえがもっていけ、とネクストにいた。それが結果につながって…最高です!」と、大きな声で喜びを表現した。

最速151キロ右腕のエース平野大地投手(3年)は登板しなかったが、2年生の梅沢翔大投手が先発。3回途中からは青野流果投手(3年)がロングリリーフで好投と、総力戦で春夏連続出場を決めた。

センバツではチーム初の8強入りを果たした。大森は「春のセンバツで負けた悔しさを夏の甲子園にぶつけ、1戦必勝で全国制覇を目指して頑張ります」と、力強く誓った。

◆専大松戸 1959年(昭34)に専大の付属校として創立された私立校。生徒数は1286人(女子481人)。野球部も創立と同時に創部。部員数は62人。甲子園出場は春が2度、夏は3度。今春、8強入り。夏勝利は21年夏。主な卒業生は日本ハム上沢直之、ソフトバンク高橋礼、オリックス渡辺大樹ら。千葉県松戸市上本郷2の3621。五味光校長。