創部10年目の北北海道代表クラークが、前橋商(群馬)を7-1で下し、春夏通算4度目の甲子園で初勝利を挙げた。1失点完投のエース右腕新岡歩輝主将(3年)を野手陣が攻守でサポート。7回に敵失で勝ち越し、8回一挙5点で突き放した。守備では麻原草太捕手(3年)が2度の盗塁阻止など無失策でもり立てた。
三塁側アルプスに腕を突き上げ、思い思いに手を振った。笑顔のクラークナインが応援席に向け整列し、喜びをかみしめた。14年の創部から悲願の甲子園初勝利。完投のエース新岡をリードした女房役の麻原は「すごくうれしい気持ちです。北海道にいい報告ができるのでうれしい」と声を弾ませた。勝った直後、佐々木監督にウイニングボールを手渡した。
扇の要、麻原は持ち前の強肩で2度、盗塁を阻止した。同点に追いつかれた直後の3回と5回で、ともに得点圏への進塁を許さなかった。「少しずれたがいい送球がいって、アウトにできてよかった。セカンドとショートがうまくカバーしてくれたので感謝したい」。新岡主将とコンディション調整して臨んだ。宿舎でともにサウナに入るなど「体が整っています」と、バッチリな状態で勝利に貢献した。
打線は3回1死二塁から1番鈴木凰介左翼手(2年)の右前適時打で先制。その裏すぐに同点に追いつかれたが、7回に相手二塁手の失策で勝ち越しに成功。8回2死三塁では6番高木馴平二塁手(3年)が二塁適時内野安打、1番鈴木の2点適時二塁打などで一挙5点を追加した。3打点の鈴木は「シート打撃で、チャンスを想定した打撃をしてきた。浮いたボールに手を出そうと思い、うまくコンタクトできた」と振り返った。
投打の大黒柱、新岡を全員でサポートしての甲子園初白星。北北海道勢としては、11年白樺学園以来となる12年ぶりの初戦突破となった。鈴木は「目標にしてきて、達成できて良かった」と胸をなで下ろした。
13日の2回戦では、高校通算140本塁打を誇るプロ注目のスラッガー、佐々木麟を擁する花巻東と対戦する。麻原は「強力打線に佐々木麟太郎がいるけど、今日みたいな投球をしたら抑えられる。守りから攻撃につなげたい」と意気込む。新岡主将は「しっかり抑えられるように調整をしていきたい」と気合十分。クラークの夏はまだまだ終わらない。【山崎純一】

