U18W杯が31日、台湾で開幕する。初優勝を狙うU18日本代表の選手たちを「WBCに続くぞ 20人のU18侍」と題して、全3回連載で紹介する。

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本家と同じく、U18も二刀流が重要な役割を握る。「WBCに続くぞ 20人のU18侍」の最終回では、投打で注目の「二刀流・侍」を紹介する。

プロ注目の二刀流は2人。最速147キロ左腕の山形中央・武田陸玖投手は打力も高く評価されており、主軸での起用が予想される。「チームのためになるなら、もうなんでもやろうと思っています」と役割を理解する。もう1人、最速150キロ右腕の霞ケ浦(茨城)の木村優人投手(ともに3年)は先発の軸としても期待される。投げない試合では外野を守る。

W杯は10日間で9試合の過密日程。選手は20人で、厳しい球数制限があるため投手の人数が必要になる。馬淵史郎監督(67)は「投手もできて、なおかつ野手でも出場できる選手を多く選んだ。1つのポジションしか守れない選手はできるだけ少なく、いろんなところを守れる選手を選考した」と明かす。

智弁学園・中山は投手登録だが、本職の遊撃に加えて三塁や外野も守れるユーティリティープレーヤー。守備力にも定評がある。右翼手としてスタメンが濃厚な知花は捕手もできる。捕手登録の寺地は打力もあり、実戦では一塁手で起用。世界一に輝いた先輩たちの背中を追うべく、侍が出陣する。