長岡が5-2で柏崎に勝った。4番でエースの五十嵐蒼主将(2年)は4番右翼手で先発し、4打数2安打1打点。4回裏無死一塁には右越えの先制三塁打を放った。投手としては6回から2番手でマウンドに上がり、4回を4安打無失点、7三振を奪った。夏の新潟大会3回戦で第1シードの帝京長岡を破る原動力になった右腕が新チームの大黒柱として初戦突破に貢献した。
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ポーカーフェースの長岡・五十嵐が落ち着いた投球で試合を締めた。6回に先発の岩野暖大(2年)を引き継ぐ2番手で右翼からマウンドに上がった。いきなり先頭を四球で出し、しかも暴投で無死二塁のピンチを招く。だが、動じることはなかった。
「(捕手の)今井が声をかけて間を置いてくれた」。外角低めにスライダーと直球を決め、後続を3者連続三振に仕留める。8回にも無死一、二塁と得点圏に走者を進めるが、ここから3者三振。4回を投げで7三振を奪って無失点に抑えた。藤巻辰也監督(34)は「立ち上がり、マウンドが合わなかったようだが、投げ切ってくれた」とたたえた。
最初に「仕事」をしたのは4番に座る打撃だった。4回裏無死一塁。「コンタクトを意識して打った」というライナー性の打球は右翼手の頭を越える先制の三塁打を放った。これで長岡打線に火が付く。この回さらに2安打で2点を加える。大黒柱がひと振りで試合の流れを引き寄せた。
夏の新潟大会3回戦、長岡は優勝候補の帝京長岡に9-0の7回コールドで快勝した。五十嵐はこの試合、4番・投手で先発。7回を7安打無失点の投球と、3打数1安打の打撃で大金星の立役者になった。
夏の「4番でエース」の肩書にこの秋、「主将」も加わった。「2年生全体でチームを引っ張っている感じ」と控えめだが、「帝京長岡戦で自信がついた」とも言う。ただ、「甲子園には行けなかった(4回戦敗退)。何も成し遂げていない。自分たちは挑戦者」と気を引き締める。「北信越に出て、センバツに行く」。主将として秋の目標を改めて確認した。【斎藤慎一郎】

