糸魚川が小出に8-1の7回コールドで快勝した。

0-0の2回に先頭の中沢克斗捕手(1年)が右翼サク越えの先制ソロ本塁打。豪快な一発が呼び水になってチーム12安打で勝った。

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鋭いスイングで中沢のバットがはじき返した打球は、右翼芝生席に飛び込んでいった。0-0の2回。先頭で打席に入った4番の1年生主砲は、こう考えていた。「先制点が取れてなかったから、一発を狙う気持ちだった」。思惑通りの豪快な一打だったが、公式戦では初本塁打。喜びは全身に表れた。一、二塁間を走りながら右腕を突き上げ、二塁を蹴ると雄たけびを上げ、両手に握り拳を作った。

佐藤学監督(42)は「中沢はいい打球を打つ。力強さが出ている」と1年生の主砲を評す。180センチ、92キロの恵まれた体で、右手の握力は77キロ。「パワーには自信がある」と言う。練習も手抜きなしで、指揮官は「やる気に、周りが引っ張られる部分がある」と話す。大きな個人目標を中沢は描いているだけに、やる気は次々と沸き上がる。「目標は日本一のバッターになること。そのために練習しなければ」。この日は4打数3安打の2打点。大目標へ、第1歩を踏み出した。

練習の原動力は夏の悔しい思いだ。4回戦の高田北城戦は延長10回タイブレークで3-4で敗戦。「僕が代打で(二ゴロで)最後の打者になってしまった」。そんな悔しさはもう味わいたくない。私学からの誘いを断って、糸魚川中から地元・糸魚川高に進学したのも、もう1つの大きな目標「地元から甲子園」があるためだ。「秋は優勝を狙う」と大きな目標をたっぷりと全身に抱え込んでいた。【涌井幹雄】