来春センバツの重要参考資料となる秋季高校野球関東大会出場を懸けた東海大相模と横浜の名門対決は、延長10回タイブレークで横浜がサヨナラ勝ちし、東海大相模はセンバツ出場が絶望的になった。10回は横浜が5点、東海大相模は4点を奪う熱戦だった。

横浜は1点リードの9回に追い付かれ、タイブレークの10回は押し出し四球と走者一掃の適時二塁打で4点を失った。だが直後の10回に無死満塁のチャンスをつくり、2点中前適時打、内野ゴロの間に1点差に迫ると、6番村松青海(2年)の右前適時打で追い付いた。最後は2死満塁から松本莉希(2年)のサヨナラ打で競り勝った。ライバル対決を制し、秋季関東大会(栃木)出場を決めた。

東海大相模は、2点を追う3回に和田勇騎外野手(2年)がソロを放ち、追い上げた。3点を追う7回2死二、三塁から2点中前適時打で1点差として、9回に追い付く粘りを見せて延長戦に突入。延長10回に4点を奪ったが、サヨナラ負け。優勝した21年以来のセンバツ出場は絶望的になった。

元巨人の原俊介監督(46)は「結構チャンスあったんですけど、もう1本が出ないことが多かった。それでも選手たち一生懸命やりましたから、また新しい目標で頑張ります」と話した。