近畿王者の大阪桐蔭の5年連続15度目のセンバツ出場が決まった。5年連続は大阪勢では最長記録更新となった。大東市の同校で取材に応じた西谷浩一監督(54)は「始まるなという思いで、気持ちがたかぶっています。本気の本気で日本一に挑戦したいと思います」と力強く語った。

昨夏の大阪大会では決勝で履正社に0-3で敗れ、そこから新チームがスタートした。秋季大阪大会では決勝で履正社にリベンジして優勝。近畿大会では京都外大西との接戦をものにし、史上初の3連覇を成し遂げた。明治神宮大会では関東第一(東京)を相手に守備でのミスが目立ち、5-9で敗れ初戦敗退。今冬は守備に重きを置いて練習を続けている。

今年のチームはスター選手は不在ながら、総合力の高さはピカイチ。平嶋桂知(かいち)投手(2年)を筆頭に、森陽樹投手(1年)、中野大虎(だいと)投手(1年)ら150キロ前後の直球を投げる投手がそろう。野手陣は抜群の身体能力の高さを誇る境亮陽(りょうや)外野手(2年)や、ともに高校通算28発のラマル・ギービン・ラタナヤケ内野手(2年)と徳丸快晴外野手(2年)と豊富なタレントを擁する。

西谷監督は、甲子園の通算勝利数が高嶋仁氏(智弁学園、智弁和歌山)が持つ歴代最多68勝まであと1勝に迫っている。常勝軍団が、2年ぶり5度目のセンバツ制覇に挑む。

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