届いた吉報に、会場全体から拍手が送られた。

能登半島地震で被災した日本航空石川が、センバツ出場を決めた。系列校の日本航空(山梨)のキャンパス内でセンバツ選考の発表を見届けた。

発表後はリモートで石川・輪島市にある雪景色の校舎につながり、校長青木洋介校長ら学校関係者が映し出された。

ヘルメットをかぶった青木校長は「能登半島キャンパスは自衛隊ほか、さまざまな支援の拠点になっています。能登半島キャンパスは我々が守りますので、野球部のみんなは甲子園で、思い切り暴れてきて下さい」とエールを送った。

主将の宝田(ほうだ)一慧外野手(2年)は「日本航空石川でやってきて、ずっと目標だった甲子園の舞台に立てることに感謝の気持ちを持って。まだ仲間はそろってないんですけど、全員で力を合わせて頑張っていきたいと思います」と涙をぬぐった。

中村隆監督(39)は「元旦からこんなことになるとは思っていなかったんですけど」と声をふるわせ、涙を流し一呼吸置いて続けた。「みんなの思いを乗せて頑張っていきたいと思います」と涙を浮かべながら語った。

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