創志学園(岡山)が、17年以来、7年ぶり4度目のセンバツ出場を決めた。東海大相模(神奈川)で4度の全国制覇経験がある門馬敬治監督(54)が22年夏に就任後では、初めての甲子園出場となる。

東海大相模時代は春夏通算12度の甲子園出場に導き、通算30勝を挙げている名将も、新天地での初聖地に気持ちもたかぶった。「ぐっとくるものがありました。名前が呼ばれたときは涙が出そうになりました」。自身は21年センバツで全国制覇して以来の甲子園となる。

就任直後の22年秋は中国大会準々決勝で敗れ、昨春は県大会で敗退。昨夏も県大会で初戦負けを喫した。そこから昨秋の中国大会で準優勝するまでになった。「まだ力不足。すべてを鍛えたい」とセンバツまでの約2カ月でさらなるレベルアップをはかる。

故・原貢監督の下で研さんを積み、99年から務めた東海大相模監督を21年夏に退任、1年後に創志学園監督に就任した。1年間は「プロ野球、社会人、大学野球は現場に行って見ました。高校野球はテレビくらいかな」と振り返る。

今大会から低反発バットが導入される。すでに昨秋から低反発バットを用いて打撃練習を繰り返してきた。「まずは慣れること。シンで捉える技術が必要だが、変わることに対応しなくては。その中でどうトライするか。選手の成長にもつながる」と前向きに受け止めている。

豊島虎児主将(2年)は「アグレッシブ・ベースボールを甲子園でも発揮できるように」と誓った。

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