第96回選抜高校野球大会の選考委員会が大阪市内で行われ、出場32校が決定した。21世紀枠は別海(北海道)と田辺(和歌山)の2校が選ばれた。一般枠では能登半島地震で甚大な被害を受けた石川・輪島市に学校がある日本航空石川などが選出された。大会は3月8日に組み合わせ抽選が行われ、同18日、甲子園球場で開幕する。

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21世紀枠は別海(北海道)と田辺(和歌山)が選ばれた。別海以外の8校で評価が高かった4校を軸に議論を進め、僅差で田辺が選出された。21世紀枠は文武両道校や困難を克服しているといった特色を持った学校が対象になる。その中で、田辺は昨秋、強豪の市和歌山、智弁和歌山を破って県2位となった力も評価された。田辺は監督がスクールカウンセラーと連携し、精神的にも個々の選手をフォロー。選考側は「そういった取り組みがチーム力につながっている」と説明。同枠対決以外では19校続けて初戦敗退中の21世紀枠に、9年ぶりの白星をもたらすか。

北信越の3枠目は、能登半島地震で被災した日本航空石川を選出。北信越の選考委員一同からは「センバツの大会理念には、国民の希望の灯火をともしたい、という願いを込めてこの大会が誕生したと明記されています。北信越3校のみならず出場全32校の選手たちが被災された方々の希望の灯火となるような、はつらつとしたプレーを甲子園で見せてくれることを期待しています」とメッセージも寄せられた。

例年注目される関東・東京の6枠目に、昨秋関東8強から中央学院(千葉)が選ばれた。準々決勝で大会準優勝の山梨学院と大接戦を演じた桐光学園(神奈川)も優位かとみられていた。だが打線の粘り強さなど総合力を高く評価され、都大会準優勝の創価との比較でも中央学院が上回った。【堀まどか】

【センバツ】21世紀枠は別海と田辺 選考委員会で出場32校決定/学校メモ付き一覧